会長挨拶

育ちざかり、学びさかりの子どもが病気になるということは、単にその病気の苦痛や不安に対応するだけでなく、子どもの成長・発達の視点からの支援もかかせません。また子どもが病気になるということは、そのご家族も様々な不安や困難に見舞われることになります。折しも、今年度より国家資格として認定心理士の制度が発足いたしました。今後、心理的支援の公的な専門職が病院や学校等の中で他職種チームの一員に位置づけられることにより、より充実した心のケアが期待されます。そこには、病児や家族が生活する主体として、遊びや学び、家族としての暮らしを支援する視点が重視されるようになってくるでしょう。病気であっても幸せに生きる。そのためには、病気の子どもやそのご家族に身体的、精神的、社会的な要素も含む包括的・全人的な支援が求められています。本学術集会でご参加いただいた医療、教育、福祉、心理という多様な専門家の皆様や当事者・ご家族も交え、病気の子どもや家族を支えるチームの中で、私たちができることは何か、追求していきたいと思います。
本学会会員の皆様はもちろんのこと、病気の子どもの支援に携わっておられる方々、当事者及びご家族の皆様のご参会を心よりお待ち申し上げます。

日本育療学会第22回学術集会長
石川 慶和

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